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プラザお困り解決ノート プラザお困り解決ノート

 なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆様からさまざまなご相談をいただいております。
 このページでは毎回、比較的に多いご相談事例を紹介します。読者の皆さんの参考にしていただくのはもちろん、「こんな事も相談していいんだ」と気軽な気持ちでプラザにお越しいただければと思います。

ご相談1

「ベッド上での上方や横方向への移動介助が大変」
スライディングシートを使って動作をお手伝い

 ベッド上の移動介助は、介助者に大きな負担となり、腰痛の原因となる場合が数多くあります。また、人力のみの力任せな介助は利用する方にも体的な負担になり、床ずれ(褥瘡)や関節の可動域が制限されてしまう拘縮など、二次障害の原因にもなりかねません。「持ち上げる、引きずる、抱え上げる」そうした人力のみの力任せな介助は、介助者、利用者の双方に大きな負担となります。利用者の体の動きに合わせて適切な用具を選択することが基本です。
 今回は「ベッド上での移動ができない利用者を介助する際に生じる体の圧迫などを軽減し、かつ介助者の負担も軽くできないか」というご相談を事例に、多くの方に利用いただけるスライディングシートを使った移動方法をご紹介します。

シートの種類

一枚シートタイプ

二重にして使い、多方向へ滑らせることができます。
ウィズ『トランスファーシートフラット』、Spilerdug『スピラドゥ』等

ループ(筒状)タイプ

一方方向に滑らせることがやりやすいです。
モリトー『移座えもんシート BLACK』、東レ『トレイージー』等

シュルシュルっと滑って移動を楽にする道具
スライディングシートを使った介助

 食事、着替え、入浴、排泄など、さまざまな場面で必要なのが移動です。骨格や筋肉、関節の関係を利用することが基本ですが、スライディングシートを使うことで、さらに余分な力を使わず、また、利用者にも負担をかけず安全に移乗することができます。

1 背上げ機能で上体を起こしていきます。手すりにつかまっている場合は手を挟まないように注意します。

自然に腕をおろし、こぶしの高さになるようベッドの高さを調整します。ベッドの周り、足下の履き物などもかたづけましょう。

2 スライディングシートを敷く場所を確認します

スライディングシートは、重さのかかるところ(頭・胸部・おしり)の下に敷きます。
一枚シートタイプのスライディングシートは半分以上に折りたたみます。ループタイプの場合は、動かしたい方向に合わせます。

3 シートを利用者の体の横に置き、横向き(側臥位)になってもらい、シートを体の下に差し込み、上向き(側臥位)になります

4 体の下に差し込んだスライディングシートを引き出せば敷き込みの完成です

5 スライディングシートの特性を活用して移動させます

ベッドの上方向へ移動

足に力が入る場合は起点を押さえて介助します。

ベッドの横方向へ移動

重さのかかるところ(胸部・お尻)を平行に押す、もしくは体近くのシート上側を持って引きます。体全体を使って動かすと、腰への負担を減らし、安全で楽に移動ができます。

6 スライディングシートを抜き取ります

2枚になっている下側を持ち、対角線上に引きます。そして、引いて集まったシートを引き抜きます。