製作・改造事例

片手でも編み物ができる一本針と編み針を固定する台

 脳梗塞で右麻痺のある女性から、昔のように編み物をしたいと相談がありました。編み物は編み針を両手に持って毛糸を編んでいきますが、片手が使えないと編むことができません。しかし、手の不自由な方のための商品があり、編み針を固定する台と組み合わせれば、うまくできそうであることがわかりました。
 なお、この商品は、太さの種類はありますが、長さは1種類しかありません。ご利用者から既存のものより長くして作ってほしいと要望がありました。そこでご利用者が希望する太さ・長さの編み針と、編み針を固定するための台を製作することにしました。

改良を加えた柄を太くする自助具をプラザで作ることにしました

材料リスト
塩ビパイプ48mmφ
1本
塩ビパイプブロック
8個
ネジ3mmφ
8本

材料費は600円程度

編み棒の工夫

試作品の先端は、安全性を考慮し丸みを持たせました。

試作品の先端は、安全性を考慮し丸みを持たせました。

編み目への通しやすさを優先し、形状を整えました。

編み目への通しやすさを優先し、形状を整えました。

作り方

 編み針は透明アクリル棒を平ヤスリ等で丁寧に削り出します。
固定台の製作はベニヤ板上、短辺側中央に木材ブロックを載せて裏からネジ止めし、そのブロックにローラーキャッチ2個を左右に並べて固定します。

編み棒を固定するローラキャッチ

編み棒を固定するローラキャッチ

工夫した点と使い方
麻痺側の右手で固定台を押さえ、左手でローラーキャッチに編み針をはさんだ後、毛糸を持って編んでいきます。

麻痺側の右手で固定台を押さえ、左手でローラーキャッチに編み針をはさんだ後、毛糸を持って編んでいきます。

 プラザとしては、編み針の先端は毛糸がひっかかり、尖らず安全にと思い、丸みを持った形状にしましたが、ご利用者からは編み目へ通しやすくするため先端を既製品と同じように細くしてほしいとご意見をいただきました。そのため、透明アクリル棒を丁寧にヤスリで削り、編み針の先端を細く仕上げました。また、編み針を長くしたことで編み目を送りやすくなり、編み針を固定台から外して編み目をずらす回数が減りました。

なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。お気軽にご相談ください。