事業団/プラザレポート

水洗ポータブルトイレ「キューレット」ワークショップを開催しました

 急速に進行する高齢化を踏まえ、介護現場・医療分野での負担軽減、サービスの質の向上につながる介護ロボットの開発、普及が大きな課題となっています。なごや福祉用具プラザでは、公益財団法人テクノエイド協会から委託を受け、介護ロボット普及のため体験研修会や展示会を実施しています。2月21日には、排泄支援介護ロボット「キューレット」のワークショップ、26日には「福祉用具・介護ロボット 展示&体験会」を開催しました。

 2月21日(火)、なごや福祉用具プラザにて「介護ロボット普及事業 水洗ポータブルトイレ『キューレット』ワークショップ」を開催しました。「キューレット」は、水洗ポータブルトイレと真空ユニットのセットで、排泄物を密閉した容器に封入することで、臭いが気になりにくいという特長があります。さらに、排泄物を少しの水の量で流すことができるため、汚水を6回分まで溜められます。タンクに溜めた水を使い、給排水工事も要らなくなり、設置に大規模なリフォームの必要もありません。真空ユニットは、部屋の中でも屋外でも設置することができ、屋外ならば直接下水道に流すことができるため、汚水処理の必要もなくなる便利なポータブルトイレです。
 今回のワークショップでは、実際にキューレットを導入して自立支援に活用した事例をもとに、介護支援専門員と「キューレット」の開発メーカー、アロン化成株式会社の開発担当の方におこしいただき、事例を整理して情報を共有しました。
 はじめにメーカー、開発担当の方から、商品の説明をしていただき、実際にどのように動作するかを介護支援専門員の方を交えて確認しました。事例の紹介では、利用者が普段生活している部屋の様子から動線を確認し、状況を整理しました。キューレットを設置することで、もともとは夜だけの利用だったのが「臭いが気にならず便利」ということで日中も利用するようになったこと、座面の高さを調節することができ、立ち座りが良好になったこと、寒いトイレに行かなくてもよくなり転倒の危険が減少したことなどが紹介されました。利用者の状況に応じて、どれくらいの支援をするかを見極め、できることを無理せず安全に継続することが自立支援につながることであると、あらためて参加者全員で確認しました。
 機器の導入にあたり、現在は介護保険が利用できず、購入となってしまうので価格が課題となっていますが、メーカーとしては今後、自費レンタルを考えていると説明がありました。また、例え購入となっても、家をリフォームしてトイレを設置するよりもはるかに安価で、介護支援専門員の方や相談員の方にもぜひこんな商品があることを知って欲しいとのアピールがありました。

水洗ポータブルトイレ キューレット

 これまでのポータブルトイレに水洗機能を付加。新幹線車内のトイレのように真空吸引力を利用し、トイレから排泄物を吸い取り、吸い取った排泄物は直接汚水配管または室内密閉容器に流すことができます。室内ユニットなら排水工事が不要で、マンションなど排水工事ができない場所でも利用することができます。
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