事業団/プラザレポート

介護ロボット導入好事例表彰事業 優秀賞を受賞

 社会福祉法人名古屋市総合リハビリテーション事業団 なごや福祉用具プラザは、公益財団法人テクノエイド協会と厚生労働省が主催する「平成28年度 介護ロボット導入好事例表彰事業」において、流通・普及支援部門で優秀賞を受賞しました。これまで、なごや福祉用具プラザが取り組んできた、介護ロボット開発メーカーと介護の現場を結びつける活動、介護ロボットを皆さまに知っていただくための展示や体験会、介護職員など専門職向けの体験研修会や学習会などが高く評価されました。

表彰を受ける名古屋市総合リハビリテーション事業団、左はテクノエイド協会長田信一 常務理事

優秀賞を受賞した8つの案件から最終プレゼンを経て、最優秀賞が決定されました。写真は、優秀賞を受賞した8つの団体の代表者の皆さん

優秀賞受賞団体によるプレゼンテーションが行われました

 2017年3月1日、東京有明で開催された「介護ロボットフォーラム2016」の会場で、表彰式が行われ、優秀賞受賞団体によるプレゼンテーションが行われました。私たち、なごや福祉用具プラザも、介護ロボット普及への取り組みについてプレゼンテーションを行いました。

 平成25年から、障害者自立支援施設、高齢者入所施設、名古屋市総合リハビリテーションセンター、開発企業と一体となって、介護ロボットの導入支援やモニター事業を行ってきたこと、また、一般向けに、国際福祉健康産業展ウェルフェアをはじめ、認知症講演会、介護フェアなどで展示会を実施、地域の家族向けの体験会を開催していることなどを紹介しました。さらに、介護実習・普及センター機能として福祉用具の展示場があり、1300点もの福祉用具を展示し年間約4万5,000人もの来館者があることなどを説明しました。これらの活動のほか、介護が必要とされる方以外にも潜在的ユーザーや子供たちへ、早期から介護ロボットに触れられる機会を設け、体験会や試用評価、介護ロボット導入・活用・普及ワークショップなどの意見交換会を実施して、利活用事例の集積とワークショップデザインの整理を行ってきました。これらの取り組みは、介護ロボットの普及を促進する新たな枠組みとして作成した「5段階モデル」として活用されています。今後の取り組みとしては、今まで蓄積した介護ロボット導入のノウハウや普及の取り組みについて整理し、情報発信に努めていきたいとしてプレゼンテーションをまとめました。
 なごや福祉用具プラザの機能を生かして、人と人、人とものをつなぐ支援と人材育成を目標に介護ロボット普及支援を進めていきます。

介護技術開発支援モデル事業、成果報告を行いました

 「介護ロボットフォーラム2016」では、好事例表彰のほか「介護ロボットシンポジウム」も開催されました。その中で、介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業による成果報告が行われ、なごや福祉用具プラザも「見守り支援機器 介護施設型(シルエット見守りセンサ)」のプレゼンテーションを行いました。

 キング通信工業㈱の「シルエット見守りセンサ」を導入した事例について、これまで取り組んできたことを紹介しました。簡単に機器の機能を紹介し、導入した施設での対応や新たに明確になった課題、使い方や介護負担の変化などについて説明、ワークショップやアンケート調査の結果についてなどを説明しました。導入の成果について、早い段階で介護対象者の状況をシルエット画像で把握することができるようになり迅速な対応ができるようになったこと、介護者がいないときの移乗などのやり方や行動などその人本来の動作を確認することができたこと、また、履歴を確認することで行動を把握することができるようになりアセスメントに役立てることができるようになること、などのメリットが明らかになったことを説明しました。また、介護者の訪室回数の減少により介護負担の軽減効果も確認することができたなど、成果を発表しました。夜間の介護負担について、予測できないリスクがアセスメントにより予測できるものへと変わり、通常のルーティンワークに取り込むことで大きく介護負担は減少するという、現場の介護者の意見を紹介しました。
 質疑では、予測できるようになるとはどんなことなのか、また、シルエットとはいえ映像が見られるようになることへの配慮についての質問がありました。予測できないリスクについては、夜間の排尿パターンが見えたことにより、事前にトイレ誘導につながったことを説明、また、映像の問題については、ワークショップなどでも議論を重ねたことを紹介し対象者とその家族への説明と同意が重要であり、プライバシーポリシーなどのルール作りが必要であると、答えました。
 シルエット見守りセンサについての介護技術開発モデル事業の内容は、厚生労働省に報告後、なごや福祉用具プラザでも取り組み内容を確認できるように公開していく予定です。