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特集

2024.3.22

プラザお困りごと解決ノート【玄関の段差についてのお悩み】

なごや福祉用具プラザにて、ご利用者の皆さまからいただくご相談の一例を紹介します。 玄関の段差についてのお悩み  プラザへ来所される方からの相談で多いもののひとつに「玄関の段差を解消する方法」についての内容があります。  そこで今回は、体⼒や筋⼒の低下、病気やケガにより思うように動くことが難しくなっても、安全・快適に過ごすための住宅改修や福祉用具をご紹介します。 ⼿すりをつける 介護保険住宅改修対象 工事で設置するタイプ 介護保険福祉⽤具レンタル対象 置くだけで設置できるタイプ 豆知識 ⼿すりの⾼さは、本⼈の⽴位姿勢時の⼿⾸の⾼さになることを目安に設定してください。 段差解消機の設置 介護保険福祉⽤具レンタル対象 垂直移動で段差を解消 スロープをつける 介護保険住宅改修対象 工事で設置するタイプ 介護保険福祉⽤具レンタル対象 持ち運びのできる簡易型 豆知識 スロープの勾配(傾き)は、介助して昇降する場合は1/8以下にする必要があり、自走する場合は1/15以下にすることが望ましいです。 階段昇降機の設置 椅子式 椅子型の昇降機に座るタイプ 車椅子用 車椅子に乗ったまま移動できるタイプ 介護保険福祉⽤具レンタル対象 可搬型 持ち運びができるタイプ お困りになられている状況に応じて、個別に対応する建築⼠・作業療法⼠の専⾨相談も行っています。まずはお気軽にお問い合わせください。

2024.3.22

なごや福祉用具プラザの“介護者教室”

なごや福祉用具プラザの“介護者教室”  なごや福祉用具プラザでは介護に関心のある一般市民の方や要介護高齢者のご家族を対象に、介護予防及び介護の知識や技術の普及を図る講座“介護者教室”を開催しています。介護が必要になったときにゆとりを持って過ごせるよう、介護の工夫や福祉用具、介護保険の制度などをご紹介します。 個人向け 家族介護者教室 楽らく介護講座  介護を楽らくに行うための知識や技術を「知って」「体験」する講座です。市内を5つのブロックに分け、ブロックごとの会場で介護に関するテーマを学びます。  お住いの区以外のブロックの講座にも参加できます。 対象 介護に関心のある方ならどなたでも参加できます。 受講料 無料 例えばこんな講座を開催しています 家族のためのやさしい介護 排せつよろず相談 お口のよろず相談 家族介護者教室の後は プラザおしゃべりサロン 介護者教室に参加された方が集い、交流する場です。 各会場の最終回に開催します。 グループ・団体向け 地域介護者教室 出前講座  グループでお集りの皆さまに依頼をいただき、お住まいの地域に出張して講座を開催します。 対象 名古屋市内16区にてグループ・団体で活動している皆さま 場所・日時 ご相談ください ※月曜日と祝日を除く(なごや福祉用具プラザ休館日のため) 受講料 無料 75分から90分程度の内容で実施します 講座内容の例 お元気な世代向けの便利な福祉用具の紹介 排せつのお悩み解決法 高齢者の栄養や食事 お口の健康について 心と体をリフレッシュ ※その他の内容についてもご相談ください 創作活動の様子 音楽活動の様子 グループ・団体向け 地域介護者教室 お出かけ講座  なごや福祉用具プラザに足をお運びいただき、福祉用具展示場を体験も交えてご案内します。 対象 名古屋市内16区にてグループ・団体で活動している皆さま 場所・日時 なごや福祉用具プラザにて実施します。日程はご相談ください ※月曜日と祝日を除く(なごや福祉用具プラザ休館日のため) 受講料 無料 90分程度の内容で実施します 講座内容の例 安全に入浴するための福祉用具の紹介 杖や歩行器、車椅子など移動のための福祉用具体験 モデル住宅で住宅改修例を体感 ※その他の内容についてもご相談ください 入浴動作の説明 介護ロボットとのふれあい 移動用具の体験  福祉用具の選び方や使い方などをYouTube公式チャンネルで紹介しています。  チャンネルでは他にも、生活の中での“困ったこと”を解消する福祉用具や介護ロボット、技術ボランティアが製作した自助具の紹介と使い方の解説や福祉・介護に関心のある方向けセミナーのアーカイブ配信など、福祉用具に関わる役立つ情報を配信しています。 講座の詳細はなごや福祉用具プラザホームページをご確認ください。

2023.11.22

プラザお困りごと解決ノート[靴選びのお悩み/排せつのお悩み]

 なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆さまからさまざまなご相談をいただいています。今回は、そうしたご相談の一例を紹介いたします。 靴選びのお悩み  プラザへ来所される方からの相談で、どのような靴を選んだらよいかと尋ねられることがあります。  靴のサイズが適切でない、目的とは異なる靴を選ぶと、つまずきや転倒の危険性が高まる、靴擦れ等の足のトラブルの原因になるなどの不具合が起こりやすくなります。  そこで様々な機能を持った靴のご紹介や、目的別の選び方、靴のサイズのポイントをご紹介します。 靴を選ぶためにまず考えたいこと  靴屋さんなどでは、サイズを合わせることはもちろん、歩きやすい靴、おしゃれやアウトドア用など、目的や用途に合わせて選ぶことが多いと思います。例えば、山登りをするのにハイヒールを選ばれる方はいないですね。  福祉用具としての靴も基本的には同じ考え方で、靴にはさまざまな種類がありますが、まずどんな時に使用するのか、どんな機能を必要とするのかを検討していきます。 どんな時に使用するのか など 外出用 運動用 室内での移動用 足の保護、保温用(室内用) どんな機能を必要とするのか【機能別の特徴(例)】 保護・保温 柔らかく、温かいものが多い(主に室内履きで使用される) 靴裏も柔らかいことが多く、歩行には向かないものが多い 足の変形・変化に対応 中敷きの工夫がされている 伸縮性のある生地が使われている 面ファスナーなどで調整しやすい 転倒防止・歩きやすい つま先部分が上がってつまずきにくい 足首の安定性を高めるため、かかとがしっかりしている 甲の部分がしっかりおおわれている 紐や面ファスナーで調整しやすいものがある 装具の上から履くことができる 開口部分が大きく開けられる 靴の幅が広い 面ファスナーで調整できる サイズ合わせについて  目的や用途に合った靴を選ぶことができたら、履く人の足に合ったサイズを検討します。  歩行を目的として靴を選んだ場合、できれば立った状態で足の長さ(足長)と足の幅(ワイズ)を測り、それを目安にサイズを選びます。  両足に履いて実際に歩いてみることが望ましく、以下の〜を確認します。 ❶ ❺ つま先に10~15㎜程度の余裕があること ❶ 足の指が動かせること ❷ 足の付け根やつま先に圧迫感や痛みがないこと ❸ 足のかかとと靴のかかとがあっていること ❹ 足が靴の中で遊んでいないこと(大きすぎないこと) ❺ 靴の履き方 靴の中に足を入れます。かかとを踏みつけると足首の安定性が落ちてしまうので、 靴ベラを使用したりして、踏みつけないように工夫します。 ❶ かかとを合わせる(つま先を上に向けてかかとでトンと床をたたく)。 ❷ 紐や面ファスナーでしっかりと甲の部分を止める。 ❸ 立ってみて少し足踏みをして不具合がないか確かめる。 ❹ 相談員の独り言  家に上がるときに靴を脱ぐという習慣や草履や下駄の文化的背景の中で、きちんと靴を履くことに対して無頓着な部分が日本人には多い気がします。今でもご自身のサイズをきちんと測ったことのない人が多く、靴の着脱のしやすさや見た目などで選択しがちです。  体のどこかに不調があるときにこそ、正しい靴のサイズで目的・用途に合った靴を選択することで歩きやすく安全に移動できる場合があります。  適した靴を一緒に考え、プラザに相談に来てよかったと思っていただけることに喜びを感じます。日々笑顔で皆様の来館やご相談をお待ちしたいと思います。 排せつのお悩み  みなさんも、外出先でトイレに行きたくなったが、トイレが見つからず我慢して、ギリギリ何とか間に合った…!という経験を一度はしたことがあると思います。  これは「トイレが間に合った」例ですが、「トイレが間に合わなくなった」という相談をよくお受けします。ひとくちに「間に合わない」といっても、詳しくお聞きすると、困っている内容はさまざまです。  そこで、排尿のお困りごとの相談例と、その対策についてご紹介します。 認知症や目の見えづらさなどにより、トイレの場所がどこかわからない 相談例❶  実はトイレの表示自体が、その方にとってわかりにくい場合があります。  人型のマークやWCなどの表示がトイレだと認識しづらい方には、大きな紙に大きな文字で「便所」と書いて貼り、矢印で誘導してみたら、トイレにたどり着けるようになった例があります。また、トイレのイラストや写真が表示されていると認識しやすいという方もいます。  廊下などが暗いことでトイレの場所がわかりにくくなる場合もありますので、足元への照明設置、蛍光シールでの誘導、トイレまでの通路は電気をつけたままにしておくなどの対応でスムーズにたどり着ける場合もあるようです。 筋力低下や運動機能の低下により、立ち上がりや歩行に時間がかかり間に合わない 相談例❷  室内にあるローテーブルやテレビ、ドアノブなどにつかまって立ち上がったり、手すりのない壁を伝って歩く場合があります。いずれも不安定なためにかえって動くのに時間がかかったり、転倒の危険性が高くなります。  その方の身体状況や住宅事情を考慮する必要がありますが、立ち上がり用に置き型の手すりを置く、移動時は家の中でも杖や歩行器を使う、廊下に手すりをつけるといったご提案をします。 トイレ内でズボンなどを脱いでいる間に尿が出てしまう 相談例❸  トイレ内での衣類の着脱に時間がかかる場合、衣類の工夫もひとつです。  普段からボタンやファスナーのあるズボンにベルトを締めている方には、ベルトを外してみる、ウエストをゴム製のものにしてみる、裏地がサテンのようになめらかな素材のズボンをはいてみる、といったご提案をします。  また、衣類の工夫とは異なりますが、トイレに到着してから排せつまでの工程を短縮するという点では、トイレの扉を出入りしやすくする、トイレのフタを開けておく、スリッパを履かないなどもひとつの方法です。 尿意を感じると我慢できない、トイレのことを考えただけで尿が出てしまう 相談例❹  ❶~❸のような生活上の工夫だけでは対応が難しい❹のようなの症状を『切迫性尿失禁』といいますが、早めに泌尿器科などの専門医への相談をお勧めしています。  実際の排尿状況を知るために3日ほど、排尿の時間や回数、水分摂取状況を記録した「排尿日誌」を受診時にご持参ください。診断の参考になります。 相談員の独り言  このように、排せつのお困りごとは人それぞれ、対策もさまざまです。プラザでは、状況に応じて、どのような工夫ができるかを相談者と一緒に考えてご提案しています。  排せつの相談は恥ずかしくて気が進まないなぁという方は、来所の他に電話での相談もできます。どうぞお気軽にご相談ください。

2023.4.10

介護ロボットを⼀緒に使ってみませんか?
【名古屋市】介護ロボット導⼊効果検証事業協⼒事業所の募集

介護ロボットを⼀緒に使ってみませんか? 【名古屋市】介護ロボット導⼊効果検証事業協⼒事業所の募集   名古屋市では、介護従業者の負担軽減や定着、介護の質の向上を⽬的として、介護ロボットの活⽤を推進するため、令和元年10⽉より「介護ロボット等活⽤推進事業」を実施しています。 この事業の⼀つとして、介護保険事業所における介護ロボットの導⼊の効果を検証しています。 対象事業所 名古屋市内で運営(開設後3年以上) 特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 介護医療院 介護療養型医療施設 特定施設入居型生活介護事業所 認知症高齢者グループホーム 導⼊費⽤の補助が受けられます  効果検証を⾏う介護ロボットは、移乗⽀援、移動⽀援、排泄⽀援、見守り支援を対象とし、協⼒事業所には機器の購⼊費⽤の3/4(補助上限100万円×3/4)が補助されます。 サポート体制  効果検証の実施にあたっては、事業所の課題分析や機種の選定、導入後の効果検証業務について、なごや福祉用具プラザの専門職(リハビリテーション工学技師、ソーシャルワーカー、作業療法士、看護師等)が一体となって協力事業所をサポートします。 伴走支援をします 効果検証事業に関するお問い合わせ  令和5年4月中旬頃より募集を開始します。 詳しくは、なごや福祉⽤具プラザホームページ、NAGOYAかいごネット事業所向けページにてご案内します。 なごや福祉⽤具プラザ NAGOYAかいごネット事業所向けページ これまでの取り組み 令和元年度 社会福祉法人なごや福祉施設協会 特別養護老人ホームなごやかハウス三条 HAL®腰タイプ介護・自立支援用 CYBERDYNE㈱  介護動作時の腰部負荷や腰痛発生リスクを低減することを目的とした介護支援用途」と、要介護状態の方が弱った足腰などの身体機能の向上を目的とした「自立支援用途」で使用して頂けます。  検証前から施設の腰部負担軽減の取り組みとしてスライディングボードの積極的に利用されていましたが、夜勤時、中腰姿勢を取りやすい場面においての腰部負担が課題となっており、移乗支援(装着)の介護ロボットを導入したところ、腰部負担の改善が認められました。 令和2年度 医療法人幸世会 介護老人保健施設セントラル内田橋 移乗サポートロボットHug T1-02 ㈱FUJI  ベッドから車椅子への乗り移りやトイレで車椅子から便座への乗り移り介助をサポートします。 ご利用者を前から抱え上げて、幅広い体格の方に対し、コンパクトに移動ができます。  職員の移乗時における身体負担軽減や利用者のトイレでの排泄機会の増加の効果が認められたほか、機器の使用にあたっての課題も見つかり、より効果的な活用に向けての検討を行うことができました。 令和2年度 医療法人純正会 介護老人保健施設太陽 見守りライフ トーテックアメニティ㈱  ベッドから車椅子への乗り移りやトイレで車椅子から便座への乗り移り介助をサポートします。 ご利用者を前から抱え上げて、幅広い体格の方に対し、コンパクトに移動ができます。  転倒・転落のリスクのある利用者の見守り支援機器を導入したところ、危険察知・対応までの時間が短縮され、介護時の心身の負担が軽減につながりました。 行動パターンの把握から未然に事故を防ぐことができるようになり、今後の更なる活用を目指すことになりました。 令和3年度 医療法人純正会 介護老人保健施設太陽 次世代予測型見守りシステムNeos+Care(ネオスケア) ノーリツプレシジョン㈱  転倒事故予防として様々な危険動作の予兆を高精度で検知し、端末で確認ができます。 居室の状況はプライバシーに配慮したシルエット画像。 入居者の状態把握ができることで個別のケアに活かせます。  映像型センサーによるモニタリングで行動把握が行いやすくなり、タイミングのよい介助を行うことができ事故防止につながりました。 また事故の状況を分析することで、残存能力に合った転倒防止策を検討し、安全に配慮した生活環境づくりに活かすことができました。 令和元年度〜4年度 介護ロボット導入効果検証協力事業所 社会福祉法人なごや福祉施設協会 特別養護老人ホームなごやかハウス三条 HAL®腰タイプ介護・自立支援用 医療法人幸世会 介護老人保健施設セントラル内田橋 移乗サポートロボットHugT1-02 社会福祉法人九十九会 特別養護老人ホームユートピアつくも ラクニエ 医療法人純正会 介護老人保健施設太陽 見守りライフ 社会福祉法人華陽会 特別養護老人ホームサービスネットワーク南陽 Neos+Care 医療法人杏林会 介護老人保健施設リハビリパーク黒川 HugL1 介護ロボットの総合相談窓⼝  なごや福祉⽤具プラザでは、「介護ロボット等活⽤推進事業」の⼀つとして、介護ロボットの総合相談窓⼝を開設しています。  介護ロボットを導⼊してみたけどあまり上⼿く活⽤できていない、他の施設の状況はどうなの? 最新の介護ロボットの情報やセミナーを探しているんだけど? 実物を⾒る場所やイベントはないかな? 介護ロボットの導⼊補助⾦はあるの? といったお声に、介護ロボット専⾨相談員がお答えします。 YouTube、メルマガの配信、介護ロボット導⼊活⽤セミナー、⼤規模展⽰会も企画・運営しています。 令和3年度 実績 相談方法 来所 1702件 訪問 46件 電話・メール 88件 その他 134件 分野別相談件数 移乗⽀援 576件 移動⽀援 215件 ⾒守り⽀援 451件 排泄⽀援 472件 ⼊浴⽀援 37件 介護業務⽀援 1件 その他 104件 介護ロボットの総合相談窓⼝  効果検証に採択された協⼒事業所と介護ロボットメーカーの協⼒を得ながら、より現場に即した介護ロボットの導⼊・活⽤・普及を⽬指します。 他の施設の取り組みを知りたい、実際の導⼊・活⽤場⾯をみたい、機器の開発のアドバイスを受けたいなど、使い⼿、作り⼿が⼀緒になって、介護ロボットの普及・啓発にとり組んでいきます。 介護ロボット事業の情報収集は なごや福祉⽤具プラザホームページ 介護ロボット機器⼀覧、イベント情報、これまでの事業報告書など なごや福祉⽤具プラザYouTubeチャンネル 介護ロボット紹介、メーカープレゼンテーション、セミナー動画など

2022.11.15

事前の準備で安心生活
緊急時にあなたを支える福祉用具

事前の準備で安心生活 緊急時にあなたを支える福祉用具  近年多発している災害から命を守るためには、私達一人一人の災害に対する心構えや知識と備えが重要で、特に他者の助けを必要とする障害のある方やご家族は、念入りな準備が必要です。  ここでは、それぞれのケースに合った緊急用の福祉用具や避難時に起こりやすいトラブルと解決へのヒントをご紹介します。 まず避難計画を立てましょう(避難所の確認/避難・在宅避難の確認)  発生した災害の種類や被害の大きさなどにより、とっさに取るべき行動やその後の避難が異なる場合があります。 日頃の備えや避難の計画について、確認しておきましょう。 【名古屋市の場合】 災害への備えや避難について、下記の名古屋市公式 HPにわかりやすく解説しています。 防災ガイドブック、わが家のマイ・タイムライン、区情報 避難が必要な場合の避難施設には2種類あります。 指定緊急避難場所 命を守るため、災害の危険からまずは逃げるための場所 指定避難所 自宅が被災して帰宅できない場合、一定期間、避難生活を送るための場所 【避難所開設情報】 災害時に最寄りの避難場所を検索できます(名古屋市防災危機管理局)。 災害時!最寄りの避難所開設情報 福祉避難所について 避難生活において配慮を必要とする方のために開設される避難所です。 指定福祉避難所 あらかじめ調整した受け入れ対象者が直接避難できる避難所 協定福祉避難所 指定避難所では避難生活が難しい場合に移動する避難所 【避難が必要】どんな福祉用具があるの? 災害の状況によっては、急いでその場を離れる必要があるかもしれません。 避難の際や避難所で役に立つ福祉用具の一例をご紹介します。 オプティマルエバックシート  常にマットレスとベッドの間に敷いておき、緊急時に布団ごと要配慮者を固定して搬送します。 リュック一体型ライフジャケット【TSUNAGUARD】  水を感知すると約5秒で自動的にリュックのショルダー部分が膨らみライフジャケットに変化します。 レスキュースライダー  緊急時に避難困難者を乗せて、平地や階段を迅速に安全に搬送できます。 JINRIKI®  着脱式の車椅子緊急避難装置。 前輪を浮かせて引くことで坂道や段差、悪路の移動をスムーズにします。 エアバック式担架 エクストレッチャー  収納時は小さく、レバーを引くと瞬時に膨張し担架になります。 重さは2.5kgと持ち運びにも便利です。 コミュニケーション絵本  会話が困難な方のための意思伝達ツールで、イラストと文字を指さすだけで意思疎通ができます。 【在宅での避難】トイレやお風呂で困ったら?  災害時に備えて、食品や飲料水の備蓄や、防災用品、貴重品、医療用品などの非常持出袋を用意しておくことが重要です。 それらに加えて、こんなものがあると役に立つかもしれません。 災害時にトイレが使えなくなったら、排せつのあとに風呂の残り湯を流せば良いのですか? ワンズケア トイレ処理袋 介護・防災兼用  ライフラインの復旧までに時間を要す場合、風呂の残り湯も大切な水となります。 1日のトイレ回数と家族の人数を掛けると、膨大な量が必要になります。 また高層マンションでは、低層階のトイレから上層階の住民が流した汚水が溢れる可能性もあります。 特に地震では見えないところで配管がズレて汚物が逆流してしまうこともあるので注意が必要です。 水を使わない「トイレ非常用袋」を使用して対応しましょう。 災害時はおむつのゴミが溜まっていくことが予想されますが…ニオイが心配です。 おむつが臭わない袋 BOS  特殊な素材で出来ている袋のため、ニオイだけでなく菌を通さないものもあります。 ゴミの回収が困難となる災害時はこのような袋を使用することで、袋を二重に重ねたり消臭剤を使わなくてもよく、おむつだけでなく生ゴミなどのニオイの問題を解決してくれます。 災害時だけでなく、外出時に交換したおむつを持って帰る際にも役立ちます。 サイズもいろいろあります。 (排せつ物は各自治体のルールに従って処分してください。 ) 災害時、介護している方の体を清潔に保つために良い方法はありますか? からだも拭けるウェットタオル ジャンボ  長期間保存可能、個包装で衛生的、フェイスタオルサイズで厚手のウェットタオルです。 充分な水分量があるため大人の体を拭くことができ、備蓄品としてもすぐれています。 季節に応じて電子レンジで加熱、冷蔵庫で冷却することも可能なので、「ローリングストック」として普段使いにもお勧めです。 【避難/在宅】電源が必要な福祉用具、停電のときは大丈夫?  介助する人もされる人も、楽で快適に使える一方で、急に停電になってしまったらどうすればよいのでしょう。 身近な福祉用具のいくつかについて、停電したらどうなる?をご紹介します。 電動介護用ベッド ベッドの背ボトムを上げたままで停電で止まってしまったら?  停電の際には、電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。 復旧時にすべての電化製品が一斉に動き出すと、故障の原因になることがあるためです。 その上で、手動でベッドを水平に、高さを一番低く戻しておくと安心・安全です。 手動で水平にする方法はメーカーや機種により様々ですが、小さな力で戻せるオプションがある機器もありますので、取扱業者に確認しておくとよいでしょう。 療養上の目的で背や足の角度を決めている場合は、必ずしも水平に戻す必要はありません。 かかりつけ医や看護師に確認しておきましょう。 エアマットレス 停電後、時間が経つとエアマットレスの空気は抜けますか?  停電中は徐々に空気が抜けてしまいます。 エアマットレスの空気が抜けるとベッドの硬いボトムに身体が底付きし、痛みや床ずれが発生する可能性があります。 多くのエアマットは3時間程度は底付きしないようになっているため、その間に送風チューブを折り曲げてガムテープで固定するなどの対策をしましょう(メーカー、機種ごとに対応方法の説明書があります)。 ●停電中は一定時間ごとの体位変換を行います。 ●ベッドと同様、停電中は電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。 リフト 停電時、リフトが動かなくなったら?  バッテリー式のものは、停電時でも当面は問題なく使用可能ですが、停電が長引き充電が切れると使用することができません。 吊り上げ途中で止まった場合には、非常降下装置などを利用して降下します。 非常降下の方法は、メーカーや機種により様々です。 導入の際に、メーカーや福祉用具の相談員に確認しておきましょう。

2022.7.13

なごや福祉用具プラザでは排せつケア相談支援事業をおこなっています

名古屋市では平成30年度より高齢者の排せつの自立を支援し介護者の負担を軽減する目的で「排せつケア相談支援事業」を実施しています。 令和4年度より支援の内容をより拡充することになり、なごや福祉用具プラザが取り組むことになりました。  なごや福祉用具プラザでは以下のサポートを提供いたします。 名古屋市高齢者排せつケアコールセンター  排せつのことで困ったらコールセンターがあります。  名古屋市高齢者排せつケアコールセンターは、平成31年1月に名古屋市が開設した排せつケアに特化した電話相談窓口です。 人に言えない、言いにくい、排せつに関する悩み事をお電話で相談することができます。  相談は無料、匿名でも大丈夫です。 お気軽にご相談ください。 コールセンターにはこんなご相談が多くかかってきます 重いものを持つと尿がモレるんだけど・・・ 尿に勢いがなくなった。 最後まですっきり出せない。 便秘でお腹が張って苦しい。 どのような食事をとればいいの? 便が緩くて困ってる。 対処の方法を教えて欲しい。 おならが多いのだけど、気をつけることは何? 楽に介護するにはどんなおむつを選べばいいの? 対面・訪問相談  排せつの状態や体のサイズによっても選ぶべきおむつは変わってきます。 なごや福祉用具プラザの施設内には、用途や体のサイズに応じた様々な種類の試供品を取り揃えています。  また、ポータブルトイレやストーマの処理がしやすい便器などの設備だけでなく、脱ぎ着のしやすい衣類のご紹介や介護の方法などのご相談を、看護師・理学療法士などの資格を持った職員が承ります。 必要に応じて自宅などにも訪問し、具体的なアドバイスを行いますので、おむつや排せつに関する福祉用具を実際に見て、触れて、試してください。 相談は下記電話にてお受けしています 高齢者排せつケアコールセンター 052-746-1180 対面・訪問相談(なごや福祉用具プラザ) 052-851-0051 ※火曜日〜日曜日 10:00〜18:00(年末年始・祝休日除く) おむつ選びの専門家養成研修  令和4年度から新しい取り組みとして、名古屋市内の薬局やドラッグストアなど、おむつを販売しているお店の従業員の方等を対象に「おむつ選びの専門家」養成研修が始まります。  おむつにはパンツタイプ・テープタイプ・尿取りパッド・便専用パッド等の種類も多く、使い方も様々で組み合わせも多種多様です。 おむつ選びの専門家は、体の状態にあったおむつを適切に選ぶことで、本人の自立を支援するとともに、少しでも介護が楽になるようにお手伝いをする人です。  養成研修を受講し、理解度確認のための修了テストに合格した人には「おむつ選びの専門家」として名古屋市が認定証を発行します。 また、「おむつ選びの専門家がいるお店」には、広報啓発用としてのぼり旗、ポスター、ステッカーなどをお渡しさせていただく予定です。 詳細、お申し込みはなごや福祉用具プラザ ウェブサイトより おむつの選び方編 紙パンツを購入するときは、モレが心配なので大きめのサイズにする? 大は小を兼ね“ません”。 大きめのサイズにするよりも、ウエストサイズをはかって、自分に合ったサイズのものを選びましょう  おむつにはいろいろなサイズがありますが、メーカーごとにサイズの範囲に幅があります。 脚はやせていてもお腹周りだけが大きく、締め付けられるのを嫌って大きいサイズを選ばれる方が多いのですが、隙間からモレの原因につながります。 パンツタイプはウエストサイズ、テープタイプはヒップサイズを正しくはかって、選ぶときの目安にしましょう。 紙パンツの脱ぎ方編 便で汚れた紙パンツを脱ぐ時は、紙パンツの横のつなぎ目を引っ張って破るとよい? 周りを汚さないようにするために、そ〜っと足を抜くよりも、紙パンツの横のつなぎ目を上または下から横に引っ張って破るとよいでしょう  紙パンツの横のつなぎ目はメーカーにより異なりますが、上または下から横方向に引っ張ると破れやすい構造になっているものが多いです。 足をそ〜っと抜こうと思っても、足周りや床を便で汚してしまいますので横のつなぎ目を破り、広げた状態にすると汚さずに交換しやすくなります。 おしり周りの清潔編 おむつかぶれなどが心配なので、交換のたびにしっかりと石けんで洗う? まめな洗浄やふき取りはせず、洗浄剤は1日1回にしましょう  おむつかぶれや床ずれを心配して排せつのたびに石けんでゴシゴシ洗ってしまいがちですが、こまめな洗浄やふき取りは皮脂を減少させるとともに、摩擦による刺激で皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。 おしり周りは洗いすぎず、洗浄剤を使うのは1日1回でOK! ふくときもゴシゴシこすらず、やさしく軽く押さえるようにふき取り、その後にクリームを塗布するなどして保湿を心がけましょう。

2022.3.18

ウェルフェア2022で介護ロボット企画展を開催

ウェルフェアは新しく生まれ変わります  「ウェルフェア」はこれまで名古屋市で22回開催実績のある福祉・医療・健康に関する総合展です。  2022年度からは近年日本の社会的課題である高齢化に対して《住み慣れた街でいつまでも自分らしい暮らしを》をスローガンに『地域包括ケアシステム』の深化・推進を進めていくことになりました。 企画展では介護ロボットが多数集結! ※出店機器は予定となっています 移乗支援 HAL®腰タイプ CYBERDYNE㈱ 移乗支援 SASUKE マッスル㈱ 移乗支援 レイボ エクソスケルトン ㈱加地 移乗支援 リショーネPlus パナソニックエイジフリー㈱ 移乗支援 Hug L1 ㈱FUJI 移乗支援 SaraFlex アルジョ・ジャパン㈱ 移乗支援 マッスルスーツEvery アルジョ・ジャパン㈱ 排泄支援 流せるポータくん3号 ㈱アム 排泄支援 ラップポンブリオ 日本セイフティー㈱ 排泄支援 DFree Personal トリプル・ダブリュー・ジャパン㈱ 排泄支援 キュラコ ㈱ウィズ 入浴支援 ピュアット ㈱金星 移動支援 ロボットアシストウォーカーRT.1/RT.2 RT.ワークス㈱ 移動支援 aLQ by ACSIVE ㈱今仙電機製作所 移動支援 ACSIVE ㈱今仙技術研究所 見守り・コミュニケーション支援 眠りSCAN パラマウントベッド㈱ 見守り・コミュニケーション支援 シルエット見守りセンサ キング通信工業㈱ 見守り・コミュニケーション支援 aams ㈱バイオシルバー 見守り・コミュニケーション支援 ANSIEL 積水化学工業㈱ 見守り・コミュニケーション支援 EGAO LINK ㈱アズパートナーズ 見守り・コミュニケーション支援 Neos+Care ノーリツプレシジョン㈱ 見守り・コミュニケーション支援 iサポート シーホネンス㈱ 見守り・コミュニケーション支援 リコーみまもりベッドセンサーシステム ㈱リコー 見守り・コミュニケーション支援 LIFELENS(ライフレンズ) パナソニック㈱ 見守り・コミュニケーション支援 モーショントレーニングシステムTANO TANOTECH㈱ 来場前 HPにある各介護ロボットの「特徴紹介ビデオ」で情報収集 なごや福祉用具プラザYouTubeチャンネルにて公開中 不明点・疑問点は電話やメールでプラザに相談 介護ロボットの問い合わせ 【TEL】052-851-0051 【mail】robot@nagoya-rehab.or.jp 来場当日 使用体験する機種と確認内容を絞って効率よく見学 アクセスしやすい吹上ホールで開催  名古屋市中心に近い「吹上ホール(名古屋市中小企業振興会館)」は、なごや福祉用具プラザへも地下鉄で一駅(2分)、車で5分の立地。 ウェルフェアご来場の後にプラザへお越しいただくと効率的に必要な情報を集めることができます。 展示・体験の他、介護従事者、行政担当者等による セミナーも開催

2021.11.12

電話・来所でのご相談「排せつの悩みについて」

なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆さまからさまざまなご相談をいただいています。 今回は、そうしたご相談の一例を紹介いたします。 電話・来所でのご相談 排せつの悩みについて  相談者のAさんは60代男性。 90歳になる在宅療養中のお父様の尿もれに困っていらっしゃいました。 Aさんはお困りごと解決のヒントを求めて、なごや福祉用具プラザの「家族介護者教室」に参加されましたが、その後も困りごとがまだ解決しないということで、あらためて電話でのご相談がありました。 電話で相談支援 おむつから尿モレがある場合、①【サイズ 】②【つけ方 】③【相性・吸収量 】をチェック!  排せつ関連のご相談では、ご本人の身体状況、排せつの状態、使用している下着やおむつの種類、環境、介護の状況などをお聞きします。  お父様は小柄な方でしたがお腹が出た体形のため、Lサイズの紙パンツと尿取りパッド1枚を重ねて使用されていました。 また、聞き取りから、夜間に不穏があり大きな声を出したり身体を小刻みに動かすことが多かった日は、尿モレがひどく衣類やシーツまで汚していることがわかりました。  おむつから尿モレがある原因は、サイズ間違いとつけ方の間違い、そして吸収量の間違いから起こることがほとんどです。 そこで、次のようなアドバイスをしました。 ❶ 紙パンツのサイズはウエストで選ぶ  Aさんは、楽にはけると思いLサイズの紙パンツを利用していましたが、お父様の脚周りは細くすき間ができていて、これがモレの原因になっていました。 サイズごとのウエストの対象範囲がメーカーによって異なるので注意が必要ですが、お父様はMサイズで十分でした。 ❷ 紙パンツを正しく履けていますか? 尿取りパッドが紙パンツからはみ出ていないか ギャザーをつぶしていないか パンツ内で尿取りパッドがよれていないか 尿取りパッドの吸収体が尿道口から離れていないか(すき間はないか) ❸ おむつ(紙パンツや尿取りパッド)の相性、吸収量と実際の尿量はあっていますか?  市販のおむつのパッケージには、吸収量が、「〇回吸収」と書いてあります。 1回分は150ccで計算されているものがほとんどですが、Aさんが購入されていたものは8回吸収(1200cc)の尿取りパッドでした。 Aさんはどんな商品を選べばよいのかわからず、吸収量の大きいものを使用すればモレないだろうと考えて購入されていたようですが、このパッドは紙パンツとは違うメーカーのもので、一緒に使うにはあまり相性がよくなく、その結果として、身体を動かすうちに紙パンツの中でパッドがよれてモレの原因になったと思われます。 来所で相談支援 「おむつに色々な種類があることを知らなかったです。 」  なごや福祉用具プラザではいろいろなサイズ・吸収量・機能に特徴のあるおむつを各メーカーよりお預かりしているので、使う方の状況に応じて試供品をお渡しできることをお伝えしました。 Aさんは「どんなものがあるのか実際に見てみたいです」と仰ったので来所いただくことになりました。  たくさんあるおむつの中から、お父様には 尿取りパッドを使用しなくても紙パンツ1枚が高吸収なもの 脚回りがやせている方にもフィットしやすい1分丈のもの すき間を埋める両面吸収タイプ の3種類をご紹介し、試供品としてお渡ししました。 その後 「紙パンツから尿がもれることはほとんどなくなり介護が楽になりました。 」  後日、Aさんから「高吸収な紙パンツ1枚に変更することで、尿がもれることがほとんどなくなり介護が楽になりました」と経過の報告がありました。 Aさんは「介護度が高くなると様々な介護サービスを受けられますが、排せつのしくみやおむつの選び方、あて方を教えてくれる人はいませんでした。 いくつか試すべき方法を提案してもらえて参考になりました。 困ったときに、また相談したいです。 」と何度もお礼を言われ、私たちプラザ職員もとても嬉しく思いました。  お困りの状況を伺ってさまざまな試供品を試すことで解決策を見いだせることもあります。 まずはお気軽にお声掛けください。 おむつ:テープ式、パンツ式、尿取りパッド等の総称として使用しています。 電話・来所でのご相談 排せつの悩みについて 電話・オンラインを活用した福祉用具のご相談 書きやすいよう握り方をサポートする用具

2021.11.12

電話・オンラインを活用した福祉用具のご相談「書きやすいよう握り方をサポートする用具」

なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆さまからさまざまなご相談をいただいています。 今回は、そうしたご相談の一例を紹介いたします。 電話・オンラインを活用した福祉用具のご相談 書きやすいよう握り方をサポートする用具  Bさんは病気の影響で手指が曲がったまま動かしにくくなってきているそうです。 「筆記具を握る力が思うように入らず、うまく字が書けません。 書きやすいよう握り方をサポートする用具を探しているのですが、コロナ禍なのでプラザに行かないでも相談に乗ってもらえますか?」とのお電話がありました。 オンラインで相談支援  まずは、なごや福祉用具プラザホームページの「福祉用具検索」をご案内しました。 商品画像や仕様などをご紹介していますが、電話と商品画像だけでご相談者に合うか否かを判断することがむずかしい状況でした。 そこで、オンライン(今回はZoomを使用)での相談支援をおこなうことにしました。  オンライン相談では、手指の動きのスムーズさや動かせる範囲をみせていただき、実際に字を書いてもらうことでご相談者の状態を把握しました。 展示品や自助具ボランティアが作成した筆記用自助具の中で合いそうなものをご紹介しながら、一緒に検討を進めました。 商品によっては一方向からの静止画像のみではイメージが付きにくいため、ご相談者にリクエストしてもらいながら、持ち手がどのような形状か、握り具合はどうかなど、職員が実際に動かしているところを色々な角度から確認していただきました。  また、画面を共有してインターネットで探した商品もご紹介しながら、展示品以外の商品についてもご案内させていただくことができました。 その後  後日、Bさんから、「紹介された商品を購入したら、字が書きやすくなりました」とのご連絡をいただきました。 こちらから福祉用具検索ができます 福祉用具のオンライン相談を希望される方は、お気軽になごや福祉用具プラザまでご連絡ください 電話・来所でのご相談 排せつの悩みについて 電話・オンラインを活用した福祉用具のご相談 書きやすいよう握り方をサポートする用具

2021.7.14

〜生活をよりゆたかに〜 なごや福祉用具プラザの工房がリニューアルオープン

〜生活をよりゆたかに〜 なごや福祉用具プラザの工房がリニューアルオープン 「工房」って何をするところ?  私たちの生活をサポートする道具である『福祉用具』は、使用する方の状況に合わせて「調整」や「改造」、「新規製作」が必要になる場合があります。  なごや福祉用具プラザでは、ご利用者に最適な福祉用具を提供するために平成9年の事業開始より工房を設置、リハビリテーション工学技師、作業療法士などの専門知識・技術を持った支援者とボランティアが協働しながら、一人ひとりの障害や生活の状況にあわせた支援をしています。 リニューアルの目的は? さらに豊かな生活へ「競技用補装具マッチング支援」  令和2年度に障害者スポーツ振興の取組として「競技用補装具マッチング支援」を新たに開始しました。 これを機に工房の改装工事を行い、令和3年4月リニューアルオープンしました。  これまで以上に多くの方に対し、日常生活はもちろん、スポーツ分野での活動も豊かにするお手伝いができるよう取り組んでいます。 支援の輪を世界へ拡げる「デジタルファブリケーション」  デジタルデータはご利用者の状況に合わせた微調整や同じものを容易に作ることができるという利点があります。 またインターネット上で公開することにより必要とする方へ提供でき、設計時間の短縮やよりよい用具設計のための流用・活用が可能です。 なごや福祉用具プラザでは今後設計したデジタルデータを積極的に公開していきます。 支援の具体例 ボッチャ競技で使用するランプ(勾配具)に脚をつける 事例の詳細はこちら 入浴カランを回しやすくする後付けレバーの製作 事例の詳細はこちら 人工呼吸器用レインカバーの製作 3Dプリンタで持ちやすいグリップとリーチャーの製作 事例の詳細はこちら ▲工房を使って活躍するボランティアの紹介はこちらをクリック 3Dプリンタ 3Dデジタルデータを基に、溶かした樹脂を積み重ねたり、液体樹脂に紫外線を当てて硬化させたりして、立体物を造形できます。 造形できる大きさや方法の異なる3機種を導入しました。 レーザーカッター 素材にレーザー光を当てることによって切断、彫刻、マーキング加工ができます。 CNCルーター 3Dデジタルデータを基に、木材、アルミ、樹脂などを3Dで切削加工、彫刻ができます。 カッティングプロッター カッティングシートや画用紙、布など薄い素材をデータで読み込んだデザインの形通りに裁断する機械です。 職業用ミシン 特殊生地、厚手生地を使った被服の縫製が可能になりました。 各種部材 製作に必要な部材を用意しています。 木工旋盤 木材を回転させて刃物を当て、円形や円柱の物を造形できます。 ハンドツール類 ドライバー、ハンマー、クランプ等、各種ハンドツールを揃えています。 バンドソー/集塵機 材料の切断や穴開けをします。 集塵機で削りかすやほこりを吸い取ります。 卓上旋盤/卓上フライス盤 金属、樹脂、木材等を切削加工する工作機械です。